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    間宮祥太朗/小坂れい役

    台本を読むたびに小坂と鹿野のやり取りのひとつひとつがとても微笑ましく、そして、監督と桜井日奈子さんとリハーサルや話し合いを重ねて作っていく時間も充実していました。
    小坂も鹿野も他の登場人物達も、自分はここにいるんだという叫びを抱えた人達の様に思います。それは夢や恋愛や自分の置かれた環境によって違い、個性でもある。それぞれが個性を持って絶望している。
    思春期という言葉で一括りにしてしまわず、何故葛藤していて、何に救われるのか。日常を過ごす当人達の温度を感じて頂けたらと思います。小坂の叫びも静かに聞こえますように。

    桜井日奈子/鹿野なな役

    私が演じる鹿野ななは、つかみどころのない、たくさんの矛盾を抱えたキャラクターです。初めて演じるタイプの役で苦戦していますが、だからこそ、この現場で得られるものがたくさんあるなと実感しています。
    撮影はカット毎に、みんなで映像をチェックしながら、1つ1つのシーンを丁寧に作っています。色々な表現を、自分の目で確かめながら進めていけることはとてもありがたく、鹿野を演じながらも自分自身と向き合っている感じです。
    この作品がたくさんの皆さんに届きますように。小林監督やスタッフの皆さん、そして間宮祥太朗さん、キャストの皆さんと一緒に頑張りたいです。

    恒松祐里/地味子役

    地味子役を演じさせて頂きました恒松祐里です。
    本作へ出演するにあたって世紀末さんの原作を読ませて頂いた時に、なんて素敵な作品なんだろうと感涙して私もこの物語のファンになりました!なので今回、原作の中でも印象的だった「地味子」という一見冷たいようで心の中は大きな優しさと愛が溢れている子を演じることが出来てとても嬉しかったです。
    初めてご一緒した小林啓一監督は凄く丁寧に映像を作っていく方で、一つ一つのシーンを舞台の稽古のように時間をかけて撮るという方法を使って下さり、きゃぴ子役の堀田真由ちゃんと相談しながらお芝居をすることがとても楽しかったです。丁寧に作っていった地味子ときゃぴ子の関係性を是非劇場で観て頂けたらと思います!公開をお楽しみに!

    堀田真由/きゃぴ子役

    他者からの評価で自信を無くしがちな人が多い中で、きゃぴ子が持つ言葉には救いがありました。触れたら壊れてしまいそうで、でも触れなければ今にも崩れ落ちてしまいそうな。彼女の弱さを見ていると私がぎゅっと抱きしめてあげたくなる。そんな愛おしくも切ない姿に静かな涙が流れました。こんなにも素敵な作品に関わることができたことをとても光栄に思います。
    4コマの世界から映像の中へどんな風に形を変え登場人物たちが飛び込んでいくのか、そしてそれぞれが抱えている小さくも大きな叫びが皆さんにどのように届くのか今から楽しみです!

    箭内夢菜/撫子役

    今回、演じさせて頂いた撫子ちゃん役は今までにない役で、ラブストーリーも初挑戦だったので初めは不安でいっぱいでしたが、相手役のゆうたろうさん(八千代くん)がとても優しくてしっかりされた方で、安心して最後まで演じきる事が出来ました。撮影でも、2人のシーンが多く、好きな物の話をしたり、読み合わせをしたり、お話を沢山させて頂きました。スタッフのみなさんも面白い方ばかりで、現場にいる時も居心地がよく、安心できる場所でした。
    八千代くんが大好きな女の子で「すき」と告白ばかりしていましたが、その日によって「すき」の言い方が変わったり、日に日に「大好き」になったり、演じている私でもこんなにストレートに告白できることをうらやましいと感じていました。このような作品で、素敵な恋をさせて頂けてとても楽しかったです♡

    ゆうたろう/八千代役

    はじめまして、八千代役のゆうたろうです。
    原作を読んで、登場人物ひとりひとりが本当に愛おしくて、切なくて。笑える場面もあるのに気づいたら泣きそうになっていました。自分がこの作品の世界の中で生きるのは正直想像出来なくて不安もあったのですが、監督と沢山お話をして、スタッフキャスト全員と本当に丁寧に創り上げる感覚で撮影していました。
    役としてもゆうたろうとしても成長させてくれる小林監督、世紀末さんの世界で生きられたのが幸せでしたし、クランクアップした次の日の寂しさと虚しさがとてつもない、そんな作品でした。“今を生きる”あなたに観て頂きたいです。

    監督・脚本:小林啓一(『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』『逆光の頃』)

    印象的なタイトル、一癖も二癖もあるキャラクター。 原作が四コマ漫画ということで独特なリズム感と世界観を作り上げることに試行錯誤しながら撮影は進んでいます。 間宮くん、桜井さんをはじめ、癖のあるキャラクターをどう生き生きと存在できるか、皆で色々試しながら作っている最中ですが、既に素敵なシーンが数多く撮れています。 登場人物と同世代はもちろん、色々な世代に観ていただきたいです。きっと、この映画から恋人、家族、友人、大切な人の温もりを感じてもらえると思います。 頑張ります!

    原作:世紀末 「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)

    映画化が決定したと聞いた時、ベストセラーでもない私の作品が映画化だなんて騙されているんじゃないかと怖くなりました。おまけに主演が間宮祥太朗さんと桜井日奈子さんというステキなお二人だなんて、これを書いてる今もまだ信じられない自分がいます。ですが実際に現場にお邪魔させて頂くと小林監督をはじめとした本当にたくさんの方が「良いものを作る」という目で動かれていて圧倒されました。『殺さない彼と死なない彼女』を愛してもらっていました。紙から飛び出して大きなスクリーンの中で笑ったり泣いたりする彼らに会えるのがとても楽しみです。