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ミーム化とは? 意味や語源・具体例をわかりやすく解説【ミーム汚染・ミーム株も】

SNSやYouTubeで「ミーム化した」という言葉を見かけて、「結局どういう意味なの?」と気になった方は多いのではないでしょうか。

ミーム化とは、ある画像や動画、フレーズなどがネット上で大量に模倣・改変されて拡散していく現象のこと。もともとは生物学の用語から派生した言葉ですが、現在ではネットスラングとして定着しています。

本記事では、ミーム化の意味や語源、具体例から、「ミーム汚染」「ミーム株」といった関連用語までまとめて解説します。

目次

「ミーム化」の意味とは? わかりやすく解説

まず「ミーム化」の意味を整理しましょう。

ミーム化とは、もともとミームでなかったコンテンツが、ネット上で模倣・改変の対象となり、急速に拡散されていく現象を指します。

たとえば、誰かがSNSに投稿した何気ない動画。投稿した時点ではただの動画にすぎません。しかし、その動画が面白いと話題になり、別のユーザーがマネしたり、素材として切り抜いて新しい動画を作ったりし始めると、それは「ミーム化した」と表現されます。

つまり、コンテンツが「ミームになるかどうか」は投稿された時点ではわかりません。多くの人にマネされ、改変され、広まっていく段階に入って初めて「ミーム化した」と言えるわけです。

ミーム化するコンテンツの特徴

すべてのコンテンツがミーム化するわけではありません。ミーム化しやすいコンテンツには、いくつかの共通点があります。

  • 誰でも簡単にマネできる
  • 一目見ただけで印象に残る
  • さまざまな場面に当てはめやすい(汎用性が高い)
  • 短くてシンプルである

改変の余地が大きく、多くの文脈に転用できるコンテンツほど、ユーザーの「自分もやってみたい」という気持ちを刺激しやすいです。逆に、複雑すぎるものや文脈が限定されるものは広がりにくい傾向があります。

ミーム化の「ミーム」はどこから来た? 語源と本来の意味

「ミーム」という言葉をネットスラングだと思っている方は多いかもしれません。実は、もともとは生物学の分野で生まれた学術用語です。

リチャード・ドーキンスが提唱した「meme」

ミーム(meme)は、イギリスの進化生物学者リチャード・ドーキンスが1976年の著書『利己的な遺伝子』のなかで提唱した造語です。

語源は、ギリシャ語で「模倣」を意味する「mimeme(ミメーメ)」。これを英語の「gene(遺伝子)」に似せて短縮し、「meme」としました。

ドーキンスは、生物が遺伝子(gene)によって親から子へ情報を伝えるように、文化や習慣も「模倣」を通じて人から人へ伝わっていくと考えました。この「文化の伝達単位」がミームです。

たとえば、ある地域で受け継がれてきた料理の作り方や、宗教的な儀式のやり方なども、ドーキンスの定義では「ミーム」にあたります。遺伝子のように複製され、変化しながら広がっていく情報全般を指す概念です。

本来の意味から「インターネットミーム」へ

ドーキンスが提唱した学術的な「ミーム」と、現在ネット上で使われている「ミーム」は、かなりニュアンスが異なります。

現在の「ミーム」は、正式には「インターネットミーム(Internet meme)」と呼ばれるもの。SNSや掲示板を通じて拡散される面白い画像・動画・フレーズのことを指しています。

「人から人へ模倣を通じて広がる」という根本の概念は共通していますが、ネット文化における「ミーム」は娯楽性やネタ要素が強いのが大きな違いです。普段の会話で「ミーム」と言えば、ほぼこのインターネットミームの意味で使われています。

ミーム化の具体例 ― 日本と海外の有名ミーム

「ミーム化」のイメージをつかむには、実際の例を見るのが一番です。日本と海外でよく知られているミームをいくつか紹介します。

日本で有名なミーム化の例

猫ミーム

2024年に大流行し、流行語大賞の候補にもなりました。実写の猫の動画素材を使い、日常のエピソードを面白おかしく再現する動画です。威嚇する茶トラの猫や、音楽に合わせて踊る白い猫など、定番の素材を組み合わせて無数のバリエーションが生まれました。

「踏めば助かるのにロボ」

中学校の歴史資料集に登場するロボットのキャラクターがミーム化した例です。江戸時代の踏み絵に関するエピソードで「踏めば助かるのに」と発言しているロボットの画像が、そのシュールさからSNS上で大量に改変・拡散されました。

○○構文

アニメや有名人の特徴的な言い回しを模倣した文章パターンもミームの一種です。「おじさん構文」や特定キャラクターのセリフを真似た「○○構文」は、X(旧Twitter)を中心に何度もミーム化しています。

海外で有名なミーム化の例

Pepe the Frog(カエルのペペ)

アメリカの漫画『ボーイズ・クラブ』に登場するカエルのキャラクターです。作中のワンシーンがネット上で素材として使われ始め、あらゆる感情を表現するミームとして世界中に広まりました。

Nyan Cat(ニャンキャット)

お菓子の体をした猫が虹を出しながら飛んでいくアニメーション。2011年に公開されると国境を越えて拡散し、派生動画が大量に制作されました。

Screaming Marmot(絶叫するマーモット)

大自然を背景にマーモットが甲高い声で叫ぶ短い動画が元ネタです。この鳴き声を別の音声に差し替えた改変動画が海外で大量に作られ、定番のミーム素材となりました。

「ミーム化」を調べると、一緒に出てくることが多い関連ワードがあります。よく使われるものをまとめて解説します。

ミーム汚染とは

ミーム汚染とは、特定のミームに繰り返し触れるうちに、元の画像・動画・フレーズへの認識が無意識に変わってしまう現象です。

わかりやすい例を挙げると、アニメの真剣なワンシーンがネタ動画の素材として拡散されたとします。すると、本編でそのシーンを見ても、ネタ動画のほうが先に頭に浮かんでしまう。本来の文脈が上書きされてしまう、この状態がミーム汚染です。

CMのキャッチコピーを聞くだけで特定の商品が浮かぶのも、広い意味ではミーム汚染に近い現象と言えるかもしれません。

ミーム動画とは

ミーム動画とは、ミームとなった素材を使って作られた動画、またはミーム化した動画そのものを指す言葉です。

たとえば先ほどの猫ミームであれば、猫の切り抜き素材に字幕やBGMをつけてエピソード動画にしたものがミーム動画にあたります。TikTokやYouTube Shortsでは、同じ音源や同じフォーマットを使って無数の人が投稿する「ミーム動画」が日常的に見られます。

ミームとスラングの違い

「ミーム」と「スラング」は似たような場面で使われることがありますが、意味合いは異なります。

ミーム

画像・動画・フレーズなどのコンテンツが模倣・改変されて拡散される現象やコンテンツそのもの

スラング

特定のコミュニティで使われる俗語や砕けた表現(言葉に限定される)

スラングはあくまで「言葉」の話ですが、ミームは画像や動画なども含む、より広い概念です。ミームから派生してスラングが生まれることもあるため、両者は重なる部分もありますが、同義ではありません。

ミーム化と投資 ― 「ミーム株」の意味もあわせて解説

ミームという言葉は、ネット文化だけでなく投資の世界にも波及しています。それが「ミーム株」です。

ミーム株とは

ミーム株とは、SNSやネット掲示板で話題になったことをきっかけに、大量の個人投資家が買い注文を集中させ、株価が急騰した銘柄のことです。

ミーム株の特徴は、企業の業績や財務状況とは関係なく株価が動くこと。ネット上の盛り上がりだけで株価が数十倍になることもあれば、ブームが去ると一気に暴落することもあります。

ミーム株の代表的な事例

もっとも有名なのが、2021年のアメリカで起きたゲームストップ(GameStop)株の急騰事件です。

経営不振で株価が低迷していたゲームストップに対し、大手ヘッジファンドが大量に空売りを仕掛けていました。これに反発したReddit(アメリカの大手掲示板)のユーザーたちが結託して株を買い集め、株価はわずか数日で約25倍に急騰。空売りを仕掛けていたファンド側が巨額の損失を被る事態となりました。

ほかにも、映画館チェーンのAMCエンターテインメントなども同様の経緯でミーム株として注目されています。

ミーム株はネット上の盛り上がりに連動するため値動きの予測が極めて難しく、ハイリスクな投資対象です。興味本位で大きな金額を投じるのは避けたほうが無難でしょう。

ミーム株と仕手株の違い

ミーム株に似た概念として「仕手株」があります。仕手株は、特定の投資家グループが意図的に株価を操作する銘柄のこと。企業の実態とは無関係に株価が動く点は共通していますが、ミーム株はSNS上の自然発生的な盛り上がりが起点である点が異なります。

もっとも、実際にはその境界は曖昧なケースもあり、ミーム株の裏で特定の人物が意図的に煽っていた事例も報告されています。

ミーム化における「ミーム」の正しい使い方

最後に、日常会話やSNSでの「ミーム」の使い方を確認しておきましょう。

「ミーム」「ミーム化」の使い方と例文

「ミーム」や「ミーム化」は以下のような文脈で使われます。

  • 「あの動画、完全にミーム化してるよね」
  • 「このキャラ、海外でミームになってるらしい」
  • 「元ネタ知らないけど、ミームとしてはよく見かける」
  • 「ミーム汚染されて、もう本編をまともに見られない」

基本的には「ネット上で流行って、マネや改変がたくさん生まれている状態」を表す場面で使えば問題ありません。

「ミーム」の読み方と発音の注意点

英語の「meme」は「ミーム」と発音します。「メメ」ではないので注意してください。英語圏では「ミーム(/miːm/)」が正しい発音です。

なお、フランス語の「même(メーム)」は「同じ」を意味する別の単語です。英語の「meme」とは関係がないため、混同しないようにしましょう。

ミーム化の意味まとめ

ミーム化とは、ある画像・動画・フレーズなどがネット上で模倣・改変されながら爆発的に広まっていく現象のことです。

もともとは進化生物学者ドーキンスが提唱した「文化の伝達単位」としての学術用語でしたが、現在ではSNSを中心としたネット文化の用語として広く定着しました。猫ミームやカエルのペペのように、誰でもマネしやすく、改変の余地が大きいコンテンツほどミーム化しやすい傾向があります。

「ミーム汚染」「ミーム動画」「ミーム株」など派生した言葉も増えています。ネット上で「ミーム」という単語を見かけたら、「マネされながら広まっているもの」とイメージすれば、大きく外れることはないでしょう。

ミーム化とはどういう意味ですか?

ミーム化とは、もともとミームでなかった画像・動画・フレーズなどが、ネット上で多くの人に模倣・改変されて拡散されていく現象のことです。

ミームの語源は何ですか?

ミーム(meme)は、イギリスの進化生物学者リチャード・ドーキンスが1976年の著書『利己的な遺伝子』で提唱した造語です。ギリシャ語で「模倣」を意味する「mimeme」を短縮したもので、文化が人から人へ伝わる仕組みを遺伝子になぞらえた概念です。

ミーム汚染とは何ですか?

ミーム汚染とは、特定のミームに何度も触れるうちに、元のコンテンツに対する認識が無意識に変わってしまう現象です。たとえばアニメの名シーンがネタ素材として広まった結果、本編を見てもネタのほうが先に思い浮かんでしまうケースがこれにあたります。

ミーム株とは何ですか?

ミーム株とは、SNSやネット掲示板で話題になったことで大量の個人投資家が買い注文を集中させ、株価が急騰した銘柄のことです。企業の業績とは無関係に株価が変動するため、ハイリスクな投資対象とされています。

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